「純チタン」と表記されるピアスのいろいろ

「純チタン」と表示されている商品にはいくつかのパターンがあります。

1. すべてが純チタンでできている
2. 一部が純チタンでできている
3. 他の金属にチタンがコーティングされている
4. 純チタンではなく「チタン合金」である

1. すべてが純チタンでできている

「純チタン」はJIS規格(日本産業規格)やASTM(国際的に広く使われる規格)で規定されています。

日本では純チタンJIS1種、2種、3種、4種を「純チタン」と言います。
海外ではASTM Grade1、Grade2、Grade3、Grade4が「Pure Titanium」です。
1種から4種は、それぞれチタンの純度によって分けられています。

その中でも2種(Grade2)は強度と加工性の良さから、アクセサリーの製造に最も向いています。
2種(Grade2)の純度は99.4%以上です。
それ以外の0.6%未満は、製造される際に含まれる微量な不純物(窒素、炭素、水素、鉄、酸素)です。

このように、すべてが純チタン製であれば、成分を明確に表記することができます。
コンフィールの純チタンボディピアスは、2種(Grade2)の中でもさらに不純物の含有率を低く抑えたエリー材という高品質な純チタンを使用しています。

2. 一部が純チタンでできている

ピアスの軸部分(ポスト)が純チタン製のピアスは正確には「純チタンポストピアス」ですが、多くは「純チタンピアス」と表記されます。

ポスト以外の皮膚に触れる部分がどんな素材でできているか確認しましょう。

飾り部分の素材は、真鍮(銅と亜鉛の合金)にメッキを施したものが最もポピュラーです。

メッキは「ノンニッケル」の場合を除いて、ほとんどがその過程でニッケルを使用します。

3. 他の金属にチタンがコーティングされている

ピアスのチタンコーティングは大部分が「チタンイオンプレーティング(IPと言います)」という処理方法です。

「すべてが純チタン製のピアスにチタンIP処理」の場合はすべて純チタンです。
それ以外は、ステンレス等の表面にIP処理をしています。

IP膜は非常に耐久性があり、チタンの性能を持ちますが、傷がついた場合はそこから素地の成分が溶け出す可能性はあります。

また、ネジ式のピアスの場合は、ネジ部分にはIP加工がされていない場合も多いです。

4. 純チタンではなく「チタン合金」である

チタン合金の場合は、「純チタン」ではなく「チタン」と表記されているものもあります。この場合は正しい表記と言えます。但し純チタンではありません。

G23チタン(64チタン)はチタンにアルミニウムとバナジウムが含まれています。バナジウムもアレルギーを起こしやすい金属の一つと言われています。

このように、純チタンピアスと表記されているものにはいろいろあります。
素材表記を見る習慣をつけると良いと思います。
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